ウッドデッキには「天然木」と「人工木(樹脂木)」があり、「どう違うの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回はウッドデッキの木材の種類や天然木と人工木の魅力についてご紹介していきたいと思います。

ウッドデッキの木材の種類

ウッドデッキに使用されている木材は、1種類ではありません。
いくつかのタイプが使用されており、材料によってメリットとデメリットも異なってきます。
使用する木材によってウッドデッキの特徴も大きく変わってくるので、施工する際には慎重に比較して素材を決めましょう。
材料は大きく分けると、天然木と人工木(樹脂木)の2種類に分かれています。
さらに天然木は、主に針葉樹系の「ソフトウッド」と主に広葉樹系の「ハードウッド」に分かれます。

ソフトウッド

ウッドデッキに使用されるソフトウッドは国内産では、スギ、ヒノキ、アカマツ材等が代表的で、輸入材では、一般に北米産レッドシダーがよく知られていますが、ヘムロック(米栂)、レッドウッド(セコイア)、サザンイエローパイン、ラジアタパインも代表的です。

ハードウッド

ウッドデッキに使用されるハードウッドは、主に東南アジアや南米からの輸入材で、中でもイペ、ウリン、セランガンバツ、イタウバ(グリーンハート)等が、国内でも長期間の使用実績があります。

人工木(樹脂木)

人工木(樹脂木)は主に大手アルミメーカーのエクステリア部門が扱っている製品が多いです。
床板やフェンスの面材のほとんどは天然木粉とプラスチックを配合して固めたもので、床板は中空構造のものが主流となっています。

天然木の特徴

ウッドデッキに天然木の木材を使用する魅力は、ナチュラルな仕上がりになることでしょう。
フェンスやアーチなどお庭の各所にナチュラルな素材を使っているときに人工木を選ぶと、その分だけ浮いてしまい、うまく調和がとれません。
しかし、ナチュラルな天然木を使用することでお庭全体の調和がとれて、一体感を感じられるようになります。
自然な素材を使用することで、長い年月をかけて移り変わっていく天然ならではの経年劣化も楽しめるでしょう。

ソフトウッドの特徴

ウッドデッキ ソフトウッド

ソフトウッドは塗装しやすい(木材に塗料が浸透する)ので、塗装すればより耐久性がアップするし雰囲気を変える事もできます。
しかし、適切な木材保存処理(防腐・防蟻処理)を施していない素の状態では、ハードウッドより耐久性に劣り、雨晒し・日晒しの屋外使用にはあまり適さないです。
中ではヒノキ、アカマツ、レッドシダー、レッドウッド等は耐久性が高いが、それでも7~10年以内に腐り始める事が多く、ホワイトウッドやSPF材は木材保存処理や塗装メンテナンス等をしても3~5年以内に腐り始めるものも多く基本的に屋内用となっています。
ただし、ソフトウッドでも屋外使用に耐える適切な木材保存処理(防腐・防蟻処理)を施せば、ハードウッドに負けない防腐・防蟻耐久性をもたせることができます。

ハードウッドの特徴

ウッドデッキ ハードウッド

ハードウッドは木目が詰まった非常に固く重い木材です。
樹種や使用環境により異なるが素のままの使用で概ね15~25年程度の耐久性が認められています。
メンテナンスに手間暇かけなくても腐食しにくい素材なので、完成後の維持も楽になるのはメリットです。
しかし、ハードウッドは腐りにくいが絶対腐らないわけではありません。
設置環境によっては、10年超えたあたりから腐るケースも見られ、ソフトウッド同様、自然劣化は避けられないのです。
ハードウッドの場合、表面のヒビ割れは、木目が詰まっているため目立ちにくく、節もほとんど無いです。
一方、変色は激しく、当初はきれいな茶褐色系の色だが、屋外使用では、ほとんど2~3年前後で灰色化します。
この灰色の好き嫌いは好みが分かれます。

コストやメンテナンスの負担も考えながら、ウッドデッキに使用する木材は選ぶようにしましょう。

人工木(樹脂木)の特徴

ウッドデッキ 人口木

樹脂と木粉を混ぜた素材で板床を作ったり、デッキの骨組みはアルミ製なので腐ることはありません。
人工木は腐らないが、天然木と同様、劣化はします。
主な劣化内容としては、経年変化による色褪せ(白濁化)、汚れやカビによる黒ズミがあります。
また人工木は気温差による収縮が大きいため、床板のヒビ割れや、エッジ部が傷みやすくボロボロになるケースも見られます。
夏場に陽当たりの良い場所だと、人工木は、床板の表面温度が非常に高くなります(概ね50~60度以上)。
風合いは天然木とは別物、好みは個人差によるでしょう。

ウッディ企画の使用木材

ウッドデッキ 使用木材

ウッドデッキを専門に施工しているウッディ企画では、「高耐久天然木」のみを使用しています。
使用している高耐久天然木には2種類あり、天然木のハードウッドとACQ加圧注入木材です。
ACQ加圧注入木材は高品質な国産の杉やヒノキに防腐・防蟻薬剤ACQを加圧注入しており、耐久性を飛躍的に高めることに成功しました。
防腐・防蟻性能は平均すると20年以上の使用に耐えられる実績があり、現在は主力となっている材料です。
ウッディ企画が使用しているハードウッドは、主にウリン・イペ・イタウバです。
東南アジアや南米から輸入しており、木目が詰まっていて非常に硬く重い素材となっています。
日本国内では使用する場所にも寄りますが15年から20年ほどの耐久性があり、歩行者が多い公共施設や商業施設での使用にも耐えられるとされています。
特殊な薬剤を注入した国産の杉、海外から輸入した耐久性の高いハードウッドなど、長く使えるものを揃えているのが特徴です。